なにゆえ戦国時代の人物のうち、織田信長が最も人気高いのか腑に落ちませぬ。 拙...

なにゆえ戦国時代の人物のうち、織田信長が最も人気高いのか腑に落ちませぬ。



拙者は日本語を勉強しております韓国人で御座います。

戦国時代の日本史にも興味を持っておりますゆえ参上仕りました。

大体今までの経験に寄りますれば矢張り織田信長が戦国時代の人物のうち

人気ナンバーワンのような気がします。



されど拙者は上杉謙信が最も好きで御座います。Ｔ．Ｔ

義を重んじた人物だからです。！！



織田信長はその腕前確かに天晴れじゃがそれは能力だけの話ですな。

それに比べて謙信は道徳的にも凄いし実力もあります。

何より人格的に優れた人物ゆえ尊敬されるに値すると存じます。



なのになぜ織田信長の人気が上で御座いますか。－＿－＋

腹に据えかねますゆえ。－＿－＋



拙者は謙信公の匂いを嗅ぐためにいつぞや日本旅行を計画しております。

一位になるにはそれなりの理由があります。

これを否定するのは日本人を否定するに等しい。

じゃあ、何故信長が一位なのか、それは他の回答者様の意見をみればよくわかりますよ。いい意見が多いです。

niboshiotokoさんなんて信長嫌いなのになかなか理性の効いた面白い意見をされてます。

私が思うに謙信の道徳や義の精神というものは、多くは後世に作られたものでしょう。

そんな精神では学者か出家にでもならないとやっていけませんよ。実際民からの略奪も普通にやってますし。

それから戦争のやり方がいけない。 信長というのは戦争を無くす為に戦争をしているのです。これは詭弁ではないですよ。 あちこちで戦争ばかりしてる勢力をすべて自分に服従させれば戦争は終ります。その為に戦い、敵を追い払ったあとでその土地をしっかり統治するんです。

謙信は統治をしてないでしょう？征服欲がないからとか良く言われてますが、本当に民の事を考えれば自らの領地にして善政を布けばいいのです。結果また反乱分子が生まれ、それを叩いてはまた引き返す。これじゃ戦争のための戦争です。非常に趣味的です。

信長は戦争と統治を繰返す。目標はすなわち天下統一。

が、これも己の野心の為にやっているとは思えません。己が栄華を極めるだけならもっと楽な方法があるからです。

すくなくとも比叡山や本願寺を敵に回すような、スズメバチの巣を突くようなことはしません。 しかしこれらを従属させねば強力な統一国家は出来ないと考え、いばらの道を歩むのです。

謙信にそんな覚悟がありますか。

じゃあ、なぜ統一国家が必要か--皆が好きに自治区をつくってやってたらそんな統一国家はいらないじゃないか-- と、なりますが、そんなバラバラの国に諸外国が侵略してきたらどうなります？日本は奴隷国になりますよ。

戦国時代にはそんな諸外国が宣教師を手先として日本に侵入してきた時代です。 これらに負けないようにするには早急に統一国家の建設が必要と考え、信長は猛スピードで駆けるんです。

謙信にそんな国家観がありますか。

謙信の義は表面だけがきれいなメッキのようなもので、信長の義は鉱石におおわれたダイヤモンドみたいなものです。

織田信長という人物は時代の先駆者です。

足軽鉄砲隊の組織や比叡山焼き討ち、鉄甲船建造など

当時の人々の度肝を抜くようなことをしてきました。

いつも信長は先を見据えて行動していました。

この点では謙信は信長の足元にも及びません。

また人材登用に関しても豊臣秀吉や明智光秀など

農民でだろうが浪人であろうが能力さえあれば出世させました。

徹底した実力主義者です。

それが仇となってしまったのですが。

やはり他の武将にない先見性が信長にはあったため

戦国武将どころでなく日本の歴史上の中でも人気１位となれたのでしょう。

それは、信長公が天下へ手が届く位置まで昇り詰めたからに他ならぬ。



上杉謙信公や武田信玄公、そして毛利元就公、北条氏康公、今川義元公など天下に覇を唱えた大大名は綺羅星の如くおるが、天下に手を掛けたのは信長公ただ一人のみ。されど不覚にも信長公は、御家来であった明智日向守に討たれてしもうた。これに落胆したのは、柴田や丹羽、滝川など信長公の御世が続けば大大名として家を残したであろう武将らであろう。



拙者が何を申したいのかと申せば、仮に信長公が天下を御取りなっておったなら、今の世は変わっていたかもしれぬということよ。



そなたも『もし…』と思うことはないか？拙者は行く度々なく思うた。この場（知恵袋）にて、多くの者の存念を伺ったこともある。そして、この『もし…』が通用するのは、信長公だけなのじゃ。何せ討たれなければ天下統一は疑いなかったからのう。されど謙信公などは天下に手を掛けたことはない。故に『もし…』という話が出来ぬ。仮に出来たとしても、今の世を変えるほどの話ではない。信長公の話は、今の世を変える話になろう。



故に今の時代に生きるものは信長公の話をよくするのじゃ。



ついでに信長公の名誉のために申しておくが、信長公の人格も謙信公に勝るとも劣らぬ。確かに一向門徒には厳しい沙汰をなされたが、信長公は民を慈しんでおったし、弱者には手を差し伸べておる。刃向かわない者を無闇に斬られたりはされておらぬ。故に領民は信長公を慕っておった、暮らしも上杉より遥かに豊かじゃった。謙信公は戦の先々で略奪を行ったが、信長公は一銭（今で言う一円）すら盗んだものを斬るなど厳罰をもって民へ害を成すものを許さなかった。このようなことを成されたのは、天下広しと言えど、信長公だけである。

信長の人気は、身分にこだわらない人材登用とか、古い制度を文字通り破壊

した点が中心でしょうね。



私は兵を出した先でも略奪を戒め、物資の調達でも金で買い上げるなど、

占領した後の民心を考えた結果の善政ですが、そういった合理性(?)が

凄いなと思います。敵対する勢力を抹殺する姿勢は恐ろしいですけどね。



ちなみに私も上杉謙信は好きですが、この時代では敵地で合戦に勝利すれば、

上杉軍団ですら略奪が常識であり、食料も進撃先で情け容赦なく挑発してい

ます。だから道徳をどうこう言えないんじゃないかな～？



村上義清をはじめとする、支援した武将も善政を敷いていたから助けたのではなく

好戦的な武田家の支配圏を春日山城から遠ざけることが第1だったはず。

そこに義という言葉を持ち出すあたり、謙信公はなかなか宣伝上手です。



きっと神がかりのカリスマで、恐ろしいばかりの戦上手な上杉謙信には尽きない

興味を感じていますが、道徳的に優れていたのではなく、強大な勢力があったから

自分の信じる道徳を他人に強要できたんじゃないかなと思います。

まあ、嫌いな人も結構いるけどね（俺もだけど）

でも、「戦国時代」は信長中心に動いたわけだし

例えば上杉謙信を外しても戦国時代の解説は出来るけど、信長は絶対に外せない

それ程の重要人物でありながら、メチャクチャにキャラが立ってるからなぁ・・・

おまけに天下を目前として本能寺の変とかｗ

もう、下手な小説や映画が太刀打ち出来ない程、人生そのものが劇的だしね

好き嫌いはあっても、その存在感というか、インパクトは圧倒的ですね

別に信長だけが人気者ではなく、他の部将もいずれ劣らぬ人気を醸し出しておりまするぞ、mmnk22222殿。



ですがなぜ信長という人物がこれだけ別格大社扱いかというと、他の部将があくまで領土欲や自国内をのみ守ろうとしていた動きしかしていないのに対し、信長公は日本の国を根本的に変えようとした＝中世日本の倫理観を破壊し、現実的な力により新しい時代を創世しようとしていた。この点に関して功績が大きい事が最大の理由であったと察しまする。



信長は徹底した現実主義により、宗教そのものを全く信じておらず、あくまで現世の力でのみ世を動かす事が出来ると見抜いていたのでありましょう。ですから、他の諸侯が何か旧世的な倫理観に縛られていたのとは対照的に、座を壊して楽市楽座を造り、関所を撤廃して物流を円滑にして物価を安くして庶民の不満を和らげ、浮浪人を雇って兵にする事で農業から生産力が奪われるのを防ぎ、腐敗していた宗教が帰属権益を求め庶民から搾取を繰り返す姿に激怒して弾圧し、次々と新しい技術を導入して日本人と南蛮人たちが対等のレベルで交渉できるまでにしたのです。結果、農業生産も向上し、商工業が活発となり、治安は（あくまで信長の支配下の領土だけど）安定し、民も喜んで信長に付いていったのです。



明智光秀が謀反を起こしたあと、結果として誰も有力大名は呼応せず、旧態依然の世の中に戻そうとしたのですが、時代は変わっていたので失敗に終わったのです。



恐らく、信長と同じ時代に生きた人々は、戦乱の世の中が早く終わる事を祈って、平穏な暮らしをする事が望みだったはず。それを国家レベルで唯一成し遂げようとしたのが、他でもない「織田信長」だけだったのです。



確かにmmnk22222殿のおっしゃる通り、上杉謙信という方は戦も強いし秩序を守ろうとした点で優れておられまするが、それ以上の事は何もしなかった、というより出来なかったという方が正しいと思います。当時有名無味に近かった関東管領の名に沿って、無益とも言える関東出兵を繰り返し、関東諸侯がかなり疲弊しました。家臣や越後をはじめとする分国での諸侯の謀反や一向一揆への対応も最適とは言えず、そこが謙信公をして「地方のあまりにも有名な大豪族」にしてしまった理由ではないかと存じます。（かなり耳の痛い事を申し上げてしまったかもしれませぬが、御容赦下され）



秩序を守る事が上杉謙信の美徳であるとするならば、織田信長のそれは「変革を常に行う」事であり、信長は常に変革していく事こそ、国造りに必要なものであると考えていたのでしょう。これがこの二人の人気や評判が分かれる最大の原因であると、拙者は愚考いたしまするが、如何でありましょうな？

拙者は織田信長が好きで御座いまする(^^;